
2012.1.9 執筆

同会【注目銘柄】のコーナーでも直近で複数回紹介し、その後の1月5日(木)に
177円 +43円 (+32.09%)
と急騰し、特大陽線を築いた宮地エンジニアリンググループ(3431)。
その後の1月6日(金)は前日の急騰の影響を受け、大相場となり売りと買いの激しい相場になっており、来週以降もどうなるか注目が集まるところである。
今回は、今までの同銘柄の状況を整理しつつ、1月6日までの詳細なデータを確認して、来週以降の動きを分析しておきたい。
※宮地エンジニアリンググループ(3431) スマートチャートはこちらで確認
↓ ↓ ↓
< http://smartchart.nikkei.co.jp/smartchart.aspx?Scode=3431 >
スマートチャートや上図を見ての通り、昨年12月より株価が上昇推移を示し、それにともない売残・買残も段階的に大幅に上昇。
最新のDX残高丸のデータによると、
【宮地エンジニアリンググループ(3431)】 ※最新版『DX残高丸2011.12.30より』
信用倍率 0.86
売残 10,866,000株 -2,862,000株(-26.34%) 浮動株数との比率 AAレベル
買残 9,339,000株 -1,934,000株(-20.71%) 浮動株数との比率 AAレベル
逆日歩 0.05
規制 新規売り停止・増担保50%(うち現金20%)
※「浮動株数との比率」はDX残高丸データ配信ページでは正確な数値を表示しています
となっているが、これは昨年末12月30日のデータなので、年明けの状況はこれより更に状況が変わっている。規制銘柄であるので、東証の「個別銘柄信用取引残高表」で日次のデータを追いかけてみると、
急騰の1月5日の前日、1月4日の同銘柄信用残は
(2012年1月4日)
売残: 10,688,000株 (前日比 -178,000株 -1.67%)
買残: 8,934,000株 (前日比 -405,000株 -4.53%)
と、この時点でほとんどの売残が処理(買い戻し)されておらず、1000万株以上がほぼ手つかずで残っていたことが分かっている。

この状況下で、上記の1000万株以上を保有していた売り方たちは、1月5日当日を迎え、+43円 (+32.09%)という急騰が直撃してきたのである。
昨年12月に段階的に増えてきていた売残は、たとえ12月の段階で天井であった150円台で、空売りを仕掛けたとしても、12月の後半に下げ始めていたものの、この1月5日1日で一気に状況が逆転し、しかも大幅に踏み上げをくらったのである。
そしてこの大伸となった1月5日当日の信用残の様子を見てみると、(同じく東証の個別銘柄信用取引残高表より)
(2012年1月5日)
売残: 9,969,000株 (前日比 -719,000株 -7.21%)
買残: 7,955,000株 (前日比 -979,000株 -12.31%)
となっており、さすがの高騰を受けて、売り方は7.2%の売残が、また買い方も利益確定で手仕舞いが進み12.3%の買残がそれぞれ処理に進んだことが分かる。
しかし、依然この段階で売残は990万株以上がこの5日の踏み上げを受けても“逃げ切れず”保有され続けていることも同時に分かる。

この前日1月5日の状況を受けて、1月6日は寄付から激しい取引が行われる。
出来高は前日を大きく上回る量を記録し、また激しい相場から、寄付き〜9:30までは前日の株価をまた大きく跳ね上げ続け、一時
215円
まで株価を伸ばして行った。
その後、前場後半で勢いが失速を示し始め、前場を終了。
お昼を挟んで、後場に一時盛り返しを示すも、取引終了30分ほど前に今度は大量の買残や現物株を保有する買い方たちが、
週末をまたぐのを嫌がる手仕舞い売り
に動いたために、ここで一気に株価を下げることとなる。
その後、下げ止まりを見せ、終値で
193円 +16円 (+9.03%)
にて6日の取引を終了する。
右図を見て分かるように、分かりやすいほどの“大上ヒゲ”を築いたこと、前日よりも大幅に増加した出来高を見ると、6日の激しい取引の様子がうかがえる。
その激しい取引の中で、各信用残も大きく動いたことが予想される(6日の正確な信用残の動きは、週明け1月10日の東証データを確認しないと分からない)
6日の前場でこれだけ更に上昇を記録したのであるから、その分踏みこたえられなくなった売り方が買い戻しに動いている可能性は大いにある。
また同銘柄は新規売り停止中であるため、株価の下落は単純に信用買い&現物買い分の手仕舞いによる売りが全てであり、後場終了直前の大きな下落は、それらが一気に入ったためとも予想できる。

今後(1月10日以降)は、この大上ヒゲや、6日後場の下落勢いのまま行くか、それとも更に買いが増すのか
明日1月10日から株式相場がまた始まるが、同銘柄の今後については、なかなか予想するに難しいが、先週末6日の勢いを引きずるとなると、買い方による売り攻勢が更に進んで行くことも十分にあり得る展開であろう。
また逆に6日終了直前の反転にも見られるように、直近の下落に値ごろ感を感じる買い方により買い増しが進み、もうひと相場くらい演出するかもしれない。
またこれもよくあるパターンなのだが、週末をはさんでしまうと、前週の盛り上がりがウソのように、“落ち着いた相場(=動きの少ない相場)”になってしまい、出来高も一気に縮小し、盛り上がらずダラダラと下落していく、という展開も今までの信用残的要素の高い銘柄だと有りうる展開である。
ポイントとしては、
・1月10日の寄り付き〜開始後30分までの様子
・1月10日夕方に発表の東証最新6日の信用残データ
・その信用残データの売残・買残それぞれの増減幅(大幅か、それとも小幅か?)
などがポイントとなってきそうである。
2012.1.10 追記
週が明けて、1月10日の同銘柄は、更なる続伸を達成し、
226円 +33円 (+17.09%)
と前日(1月6日)の大上ヒゲ&後場の下落の勢いを見事に断ち、旺盛な買いが入り続伸する結果となった。
10日当日の出来高も急騰を示した5日(木)とほぼ同等の 31,731,000株 と旺盛な取引が行われた様子がうかがえる。
また10日発表の全営業日1月6日の最新信用残データによると
(2012年1月6日 最新データ)
売残: 9,258,000株 (-711,000株 -7.68%)
買残: 6,402,000株 (-1,553,000株 -24.26%)
と売残の減少も大きくなっているが、未だ920万株以上が残っている(踏み上げられた状態で)。
一方で、買残の減少が圧倒的に大きく、6日1日だけで24.2%にあたる買残が手仕舞い(利益確定)に動いたことが分かる。
この買残の大幅減が、本日10日の上値の軽さを演出し、買いが更に強まったのではないかとも予想される。
6日時点で未だに920万株以上が残されていた実態が明らかになり、10日の更なる上昇でこれらの売残は踏み上げられ、一部で(もしくはこれまでよりずっと多く)売残が買い戻しに動き、それが10日の上昇を助長した可能性も大きいだろう。
11日以降もこれら信用残の動きや、前場・後場の趨勢が株価推移のポイントとなってくるだろう (了)
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